パリとモンサンミッシェル2005(その2)

■2日目(9/22)
朝早く起きてしまい、お腹もすいたので宿の近くで食べることにしました。7時半過ぎぐらいに出て、すぐ近くにあったパティスリーでクロワッサンやアップルパイ、コーヒーなどで簡単な朝食にしました。2人で5.6ユーロと物価の高いパリとしてはお手軽に。その後食後の運動にと散歩しにパルマンティエ大通りを少し歩きました。しかし、この時間はまだ肌寒く、ちょっと着込んでいないと寒いぐらいでした。通り沿いには、朝から開いているのはパン屋とかが多いですが、近くにスーパーも何件かあるようなので自炊するにも便利そうです。
一度宿に戻ってから、スーパーに買い出しに。モンサンミッシェルから戻って来た時の最低限のものということで、リンゴジュースと卵、バターとチョコレートだけです。パンや野菜、果物は帰って来てから買いに行くことにしました。

モンサンミッシェルに向けて出発です。まずはメトロを乗り継いでモンパルナス駅へ。5号線と6号線で向かいました。モンパルナスでは上の方の階にあるSNCF(フランス国鉄)の長距離線(Grandes Lignes)の方に向かい、切符の窓口に並びました。あらかじめインターネットでTGVの往復割引を予約していたので、その予約確認画面(英語版)を印刷して持ってきていましたから、それを窓口に出して、クレジットカードで支払うだけで簡単に済みました。窓口には英語のできる係員のいるところもあり、イギリス国旗が目印になっています。今回は運よく英語のできる係員に当たりましたが、そうでなくても紙を見せれば簡単に済むのかも知れません。
余裕を持って着いたお陰で、しばらく時間が空いたので駅付近を散歩することにしました。車内で軽く食べるものは駅構内でサンドイッチが各所で売っているのでそれにしました。サンドイッチはいたるところで売っていて、日本でのおにぎりか弁当に近い感じなのかもしれません。構内をぶらついていると、カラフルな時刻表が置いてあったので、それもゲット。駅の外に出てモンパルナスタワーの下の広場付近を散歩して、ギャラリー・ラファイエットをちょっと除いてから駅に戻りました。
駅で改札前にチケットを黄色の刻印機に通してから、ホーム手前で簡単な改札らしき人に見せてホームに入りました。TGVに乗り込むと、新幹線よりやや車体幅は狭く、2列+2列のクロスシートです。座席もリクライニングしませんし、転回しないので中央を挟んで向き合うようになっており、中央ではボックスシートみたいに目の前で向き合う形になっています。客車は連接式になっているので、1両もそれほど長くはありません。この列車はモンパルナスを12:05に出るとレンヌまでノンストップで2時間ちょっとで着くものでした。走りは客車ということもあって静かですが、揺れは300系ののぞみぐらいなのであまり快適ではありません。カントがゆるいせいか、横Gが結構かかる感じでした。
途中の車窓の風景はしばらくずっとのどかな風景が続き、駅もあまり見かけませんでした。着いたレンヌはわりと大きな街で、駅も明るく駅前広場も開けていて、雰囲気の良い街でした。駅の2階でちょっとコーヒーで一息いれました。

時間も来たので駅の北東にあるレンタカーの窓口へ。ここには各レンタカー会社のオフィスが集まっているのですが、今回予約していたHertzは一番右奥でした。ここでも日本で予約後に届いていた英語の確認書と国際免許証・パスポートを出したので、あとは駐車場の位置とかの確認でした。日本ではレンタカー会社の担当者が車を目の前にして説明をしてくれたりしますが、ここでは駐車場がオフィスの東バスターミナルと線路の間にあって何番に停めたナンバープレートが何番の車でキーはこれ、みたいな説明を英語で受けたあとは自分で行ってらっしゃい状態でした。駐車場に行くと各レンタカー会社の車がずらっと並んでいて、指定の駐車位置の車へとりあえず行くことに。
初めての左ハンドル車で、右側通行ということで慣れないことも多く、ウインカーとワイパーを間違えるだろうと思っていたら案の定間違えました。駐車場内でちょっとだけ発進の練習だけしていざ出発です。
レンヌからモンサンミッシェルまでの道は全部日本であらかじめ調べておきました。Mappy(http://www.mappy.com/)というページでルート検索し、そこから地図も拡大して主な交差点の曲がり方も詳しく調べておいて持って来ていたのです。地図だけで十数枚になりました。レンヌ駅から市街地をしばらく走り最寄の高速道路に乗り、一度ジャンクションで乗り換えて北東へ。ポントルソン付近で高速を降りてからは西北西方向へ進む感じです。
最初は右側通行なのと、大きな交差点がロータリー形式になっているので曲がり方に神経を擦り減らしましたが、高速に乗ってからは割りと簡単でした。助手席で妻がしっかりナビしていたお陰です。途中高速道路上のパーキングらしきところに寄ってみたのですが、そこには小汚いトイレとベンチがあるだけの本当に駐車スペースだけでした。あとは妻が妊婦ということもあって全般的にゆっくりめに進みました。途中の車窓の風景はまるで北海道の十勝平野とか富良野とかのような感じです。なだらかな丘陵地に農地や牧場が広がり、小さな街が点在し森がそこここにあるというところ。高い山が少ないのが違いでしょうか。この時期は気候的にもちょうど北海道に近いような気がしました。事前に調べ忘れていましたが、高速道路は料金所がなく、無料で通行できました。支払いがめんどうかと思っていたので、拍子抜け。
沿岸近くまでくると、遠くにモンサンミッシェルが見えました。遠くからでも見つけやすい形をしています。途中で駐車スペースがあったので、車を停めて遠景の写真を撮りました。
無事モンサンミッシェルまでたどり着き、駐車場の方に向かってみましたが、誘導係員がいたのでひとまず手前で引き返して、モンサンミッシェルの南2kmぐらいの予約していたホテルまで戻って先にチェックインしました。ホテルはチェーンホテルのメルキュールで、これも日本でインターネットからアップルワールド経由で予約していたものです。チェックインも予約した確認用紙(バウチャー代り)を渡して済ませました。
モンサンミッシェル内部の観光は明日の予定でしたから、ここからモンサンミッシェルの外観だけ眺めに行こうと歩いてでかけました。ホテルのすぐ近くにスーパーがあったので、飲み物を購入。妻は洋梨を買い、かぶりついておいしそうに食べていました。
ゆっくり歩いたので40分ぐらいかかりましたが、モンサンミッシェルの下の門を入ったすぐのところまで行きました。きりがないのでそこで引き返して続きは明日に。戻る途中、夕日に照らされるモンサンミッシェルを眺めていました。
再度スーパーで飲み物とお土産を買い出しに行き、ホテル街の北端にあるホテルのレストランへ。ここは窓からモンサンミッシェルを眺められるので、夕闇に沈み行くモンサンミッシェルを見つつ食事ができました。だんだん夜になりライトアップされる様子を眺められたので、味はともかく、このポジションはお勧めです。
食後いったんホテルに戻り、再度レンタカーでモンサンミッシェルの下まで行きました。夜なので誘導係員もおらず、ちょっと離れたところに路駐して夜景を眺めていました。ちょっと肌寒かったですね。
つづく... d:id:qa2:20050923