ホワイトバンド

反面教師として、これほど良い教材はないのかもしれない。
ホワイトバンドの趣旨は貧困問題を解決するための動機付けの一種だと思う。直接的な貧困問題解決ではなく、行動を起こしそれによって問題意識を植え付けるのが目的。だからデザインされたホワイトバンドではなく包帯だろうが布切れだろうがなんでもよい。意識を強く持つという意味では手作りのホワイトバンドが最も良いはずだ。ホワイトバンドを買う必要すらない。そもそもその売上金はたいして役に立たないし、何に使われているのかも怪しまれる状況だ。→http://plusdblog.itmedia.co.jp/koderanoblog/2005/11/post_1f0f.html
まさにこれは善意を装った、一部の人々が利益を搾取する構造の典型的な見本といってよいだろう。なぜ、この活動を起こした人々は、ホワイトバンドを売るのではなく、啓蒙活等に努めないのだろう。キャンペーン事務局のサイトでは、売ることが優先的な表現になっていて、ホワイトバンドを手作りする方法なんてどこにも書いていない。こいつら啓蒙活動する気、ないやろ?
金に踊らされず、本当に考えている人ならば、ホワイトバンドを作る、身につける、でも買わない、というのが筋だと思う。そうなっていない日本のキャンペーンは胡散臭くて仕方がない。でも、善意というキーワードで思考停止してしまってあんまり考えもせず、良いことをしたと思っている人が多いのだろうなあ…